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「本質行動学」修了レポート(7)〜本質行動で育まれるNEW OS!〜

2020/06/13   カテゴリー:

2020年1月から3月にかけて毎週通ったエッセンシャルマネジメントスクール(EMS)!最後に提出するのが修了レポート。そのレポートは、どのように実生活や仕事に活かすことができたか、新たな気づきや改善した行動、導入した仕組み、その成果や課題、自分の深化(進化)した点を書くのが目的。その修了レポートで自分をあえて「りゅーた君」と名付けコラムで公開してみる。

 

感情が善悪を決める!

 

EMSの修了レポートを書きながら、りゅーた君の関心である「内観職人型プロデューサー!」で、変態的な妄想が駆け巡る。それは、倫理学者のウェンデル・ウォラック氏の主張を知ったことから始まった。その主張は、喜怒哀楽という「感情」が、倫理すなわち善悪を決め、行動規範となるルールを決めてきたということ。感情を学ばないことは、正しい判断や適切な決断をするために必要な種類の怒りや恐れから私たちを遠ざけてしまうという。

 

感情といえば、人間の表情を思い浮かばせる。笑う、泣く、怒りなどの表情によって、善悪が表現されていく。その表情は、契機→関心→価値→行動の成果物だ!例えば、「怒り(いかり)」。それは、行き過ぎると現代社会ではパワハラとも言われてしまう表情や行動による表現方法。その感情の表現方法が、今、社会の中では問い直されているように見える。

 

それは、まさに人間の「関心表現」のアップデートが行われているようだ。一方、サイボウズ社内の自分の周りを見渡すと、パワハラのような表現方法をとっているケースは見かけない。なぜ、そうなのか。喜怒哀楽という「感情」が善悪を決めてきたというのであれば、善悪を決められないとも捉えられる。しかし、パワハラがない=対立がない訳ではない。

 

新たな対立表現

 

もしかして、ウェンデル・ウォラック氏がいう、今までと違う「感情を発散する方法」、あるいは「感情を読み取る能力」を探求している結果なのかもしれない。その能力に必要なもの。それは、今回感じとって学んだ、自己のあるいは他者の “純粋な思い” の肯定による感情表現。これが、ウェンデル・ウォラック氏がいう、人類が経験してきた過去の「神という宗教的価値観」、その後に出現した現代社会の根底に流れている「個人に焦点を当てた価値観」に続く、次の価値観の根底に存在するような気がする。

 

未熟な価値観表現の世界

 

今回のコロナの事態を、それぞれの価値で行動を表現すると、過去の宗教的価値観では、「疫病を祈祷師の祈りで解決する」、現代の個人という価値観では、「疫病を科学のみで解決する」。そして、まさに、今、多様な「“純粋な思い”の肯定による感情表現」を俯瞰的に見ながら、何が大切かの多様な選択肢を、新しい喜怒哀楽の表現で問い直し、方法の原理で解決しようとする」未熟な価値観表現が、この社会に見え隠れする。まさに、それぞれの価値観は、IT用語でいう別のOSに見えた。

 

同一時間軸上の二人のりゅーた君

 

りゅーた君は、今回の本質行動学で学んで気づいたこと。それは、次の価値観のOSが、すでに芽生えつつあり、そのOSの上でりゅーた君が人体実験をしているように感じることができた。そして、そもそも、このEMSに参加した理由の「自分らしさで働けることが、なぜ、起きているのか知りたい」は、「自分らしく働けている」わけではなく、「自分らしく働くとはなんなのか」と問い続けていることが、「自分らしさで働けること」という実感につながっていると修了レポートでは結論づける。それを別の角度から見ると、今現在、同―時間軸上に、旧OS上に存在するりゅーた君とまだ未熟な新OSの上に存在するりゅーた君が、複業/パラレルワークとして成立しているように見えた瞬間だ!

 


[EMS 修了レポート・フェスで発表した時に披露されたグラレコ]

 

➡︎今回が、最終回。
 最初のコラムは、「他人の喜びの関心軸で見る穏やかな世界

 

全コラム
第1報:他人の喜びの関心軸で見る穏やかな世界
第2報:裏の関心から見えてくる父との関係
第3報:強すぎる他者評価
第4報:自分の肯定が人を肯定することにつながる
第5報:エグゼクティブの成果をあげる能力
第6報:ハッピーセットWill, Can, Must
第7報:本質行動で育まれるNEW OS!

 

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コラボワークス コンタクトページ まで。

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書き手:高城つかさ 1998年生まれ。家庭の事情で大学を中退後、2018年7月より本格的にライターとして活動開始。「言葉と人生」を掲げ、さまざまな人の人生を言葉という手段で届ける仕事をしています