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新型コロナウィルスがほほ笑んでいる‼️

2020/04/12   カテゴリー:

 

生存欲求を満たしてくれる人間様に感謝!

 

こんにちは!僕は、ここ最近、人間界で騒がれている新型コロナウイルス!ニンゲン永住拡大推進対策本部に所属してます!人間様は、僕たちを毛嫌いしているのか、好きなのかよくわからない問題。だって、非常事態宣言だと言いながら僕たちの生存欲求を満たしてくれる。僕たちだって生きもの、子孫を残すことができてうれしい!

僕たちは、そもそも、人間を住処としていなかった。人間様はコウモリだと言うが、実のところは、僕たちたちも野生の動物だということだけでよくわからない。

 

なぜ、人間を住処にしたかって?

 

僕たちのような新型コロナウイルスが、以前にも人間様にお世話になったのを知っている? 祖父の2002年SARSコロナウイルス、父の2012年MERSコロナウイルス、そう、これらもコロナ、僕たちの祖先だ。

僕たちのさらに遠い祖先は、長年、野生動物を住処としていて、おとなしく生きてきた。その野生動物は、人間様から離れた、ある限られたスペースの中で…。ところが、いつ頃からか、山林や野山が切り開かれていくのを目の当たりにした。その都度、住処とする野生動物は、移住を試みる。

 

誰がウイルスの安住の地を壊したのか?

 

自然破壊の仕業はヒトという動物だった。そのおかげで、どんどん、僕らの住処となっている野生動物の居場所がなくなる。食べ物もなくなる。止まることがない人間様の都市開発。開発によって行くところがなくなると、都市や街に行くしかない僕たちの住処となる野生動物。そうすると間違いなく野生動物は人間様に殺される。そのたびに、僕たちは、生きるために次の住処を探す…探す…探しまくる!しかし、人の欲望慣性の法則により開発の手は緩まない。住処となる多くの野生動物がどんどん絶滅していく。その先に見つけたもの。

 

見つけた!新しい住処と進化!

 

それは、いみじくも街中の過密家畜の地帯!その家畜を媒介にして、生きるためにどんどん進化する祖先のコロナウイルス!そして、進化の先に、僕たちは、とうとう人という快適な住処を見つけたのだ!

今回の僕たちの進化は、祖先のSARS、MERSのコロナに比べてすごい!それは、人間様に乗り移ってもすぐには気づかれないこと。最後まで無症状な人もいる。その間、僕たちは、人間様が気づかないうちに、子孫を次の人間様に乗り移ることができる。そして、更に、今までの住処の野生動物と違って人間様は、世界中を飛び回る!僕らにとってうれしい野生的な環境だ!

 

僕たち新型コロナウイルスは、これまで通り生存できるか?

 

一番危惧していることは、人間様は人に会わなくても、移動しなくてもコミュニケーションを取れる武器を持っていること。そのITを中心としたテクノロジーの最大限活用。人と人との接触を最小化したら僕たち新型コロナウイルスはひとたまりない。しかも、僕たちがどこにいそうなのか、あるいは、人間様が対応した新しい社会システムがうまくいった、いかなかったという情報を世界中の人間様同士で共有できるすべも持っている。

 

僕たち新型コロナウイルスが繁栄するために期待していること!

 

それは、このようなステキな武器や機会を持っている人間様ではあるが、行動を変えない習性を持っていることだ。例えば、企業によくある承認を意味する押印。ITという道具があるにも関わらず、そのためだけに出社する会社員。印鑑と僕たちウイルスの住処とどちらが大切か比べたとき、ウイルスの住処を選ぶ人間様がたくさんいる。こうやって、何が本当に大切か何も考えることなく今まで通りの価値観で振舞う習慣を持つヒトという動物を楽観視している!

 

僕たちが死んだとしても心配してない!

 

そうはいっても、敵は人間様。僕ら新型コロナウイルスの息絶えることが起きるかもしれない。しかし、たとえ、僕たちが死んだとしても心配してない。なぜなら、引き続き、人間様は、世界中で彼らの欲望慣性の法則により、自然破壊を重ねるだろう。そこに住む野生動物を住処としている僕たちの子孫が、進化をして人間社会への定着に挑戦するに違いない。しかも、もっと巧妙な方法で😙

 

写真:Simulating an epidemic

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書き手:高城つかさ 1998年生まれ。家庭の事情で大学を中退後、2018年7月より本格的にライターとして活動開始。「言葉と人生」を掲げ、さまざまな人の人生を言葉という手段で届ける仕事をしています

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