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「好きと生きる」を実践する理想の小学校‼️
2019/12/20 カテゴリー: Column
2019年12月12日、念願の小学校に!それは、今年設立した高知県にある「とさ自由学校」(https://tosajiyu.jp)!キントーンによるトレンドハンターというプログラミング授業を、全校生徒20人強の学校で行う! 今年、5月の連休に、ソフトビレッジの片岡幸人さんに、紹介されて訪問…、その時は、児童がおらず再訪をおねだりしたところ、この日程になった。
ヤバイくらいに自由!
この学校の教育方針は、「自ら学び自ら成長するチカラを引き出す教育」。子供自身が行動を決めるということを徹底していること…。それが半端ない!どういうことかというと、例えば、基礎学習という時間がある。先生が、「国語をやるよ〜っ」と投げかけはするものの、子供が集まらないこともあるという。子供はどうしているかというと、自由に外を駆け回ったり、家から持ってきたコミックを、友達に解説をしている子もいたり。ようは、好きなように遊んでいるという状態。子供に興味を持たれなかったのは、その時間に子供からみると優先順位が低かったからだけと先生たちは認知しているんだろうと自分は解釈した!
プログラミング授業は、どうだったか?
トレンドハンターは、消しゴムや身近なものを、情報収集して、トレンドを発見する授業。集まったデータをソートする、または、表・グラフにしたりすることが、プログラミング教育の論理的思考の学びとなる授業。
今回は、3〜5年生の男女、2つのチームを作りスタート。男子チーム2名だったが、最初から一人、脱落。一人だけでスタート。その男子も、けん玉などやりながらの授業態度、普通の学校ではない風景、おもしろい!女子チームは、お試し入学の3年生も入って、4名で編成。まずは、スマホを使って、キントーンのアプリに、全校児童のファイルや消しゴムなどをインタビューし入力操作へ!…校内を走る走る!
ここで、普通の小学校と違うことが発生。ファイルを持ってない、消しゴムも持っていない児童が多発!消しゴムは、人から借りるからない…。また、遊びが忙しいので、インタビューに応じてくれない問題!!なかなか、データ収集ができない事態に。テンションが下がる子供。そこで出しゃばってくるのが先生!子供に「お願いします!」と交渉しながら、先生自身が楽しむ光景!演技ではなくマジに楽しんでいる先生…。だんだん、興味が薄れていた児童も復活!全校舎を駆け巡る子供、そして、1mm程度の消しゴムを、宝物を隠しているような想定もしない引き出しから探し出し、インタビューに答える低学年の児童!結果、女子チームの消しゴムデータは12件、集まった。
おかげで分析の時間は、少なくなり、クロス集計の方法は、先生が操作する始末。「おおっ!香りつきの消しゴムは、一ヶ月以下の試用期間が多く、普通の消しゴムは、一年以上使っている人が多いんだ!!」と、先生が、驚きの笑顔で話しをしてる…。その横でおとなしく聞いている女子たち。その一人が、急に…「えっ、どうやったら、そうわかるの?」という質問!おおっ!そこに関心を持ったんだ!と、キントーンを使った授業の手応えを感じた瞬間。 後で聞くと、その女子児童は、どちらかというと算数などは興味のない子供。その子供が、この授業で関心を持ったというのは、すごいことだと!今まで、普通の小学校でやってきたキントーン授業とは、全く違った学びのプロセスに超絶感動した時間だ!
なんと言っても覚悟を決めている保護者がすごい!
とにかく、親が不安にならないかレベルの放置プレイ。保護者から、不安の声や教育方法に文句を言ってくる人は、ほぼいないという。例えば、自分だったら、計算や作文のスキルは、大丈夫なんだろうか?と思ってしまいそう。今回お世話になった難波佳希先生曰く、「子供が自分で選択した興味は、大人が、強制しなくても、学んでいけるスキルを持つ」と。なんだか、働き方で先端を行くサイボウズの自立より上をいっている感じのティールっぽい学校。これが実行できている凄さ!子供が自然に学ぶことを信じる覚悟!まさに「好きと生きる」‼️…こんな学びの場がもっと増えるといいな〜。